最終話より一夜明けて、コードギアス雑感

(しつこいようだがネタバレしているからな!最終話見てない人!いいか!読むなよ!絶対読むなよ!)
おはようございました!
最終回より一夜明けて、ひたすらサントラの「Continued story」をエンドレスで聞きながら、あーでもないこーでもないと考えているところです。
ネットでいろんな人の感想を見たりとか・・・・・・。
ひたすらギアスのことばっかり考えてる。そんなことしてたら気がついたら夕方じゃないか!
少なくとも「おはようございました!」って書いた時は午前中だったんだが。おかしい。
今日仕事が休みでよかった・・・・。
目は腫れているし何もやる気がおきないしで仕事なんか手がつかなかったことでしょう。
一晩たって思うのは、ルルーシュは世界のために死んだというより、大切な人を守るために死んだのかなって。
世界平和とか、まあ結果として付随してくるならそれでもいいくらいな感じで、
ナナリーやスザク、カレンだったり、個人を思っている方がルルーシュらしい気がする。
死ななくてもいいんじゃないかという思いは残りますが、過去にルルーシュがやってきたことで結果的にユフィやシャーリー、大切な人たちが命を落としてしまったことは、ルルーシュとして責任を取らなくちゃいけないという思いもあったのかも。自分だけが生きて幸せになることは許せなかったのかなって・・・・。
ナナリーが「私はお兄様だけで良かったのに!」と言っていますが、ルルーシュは本当に1期の最初からその考えは全くないんですよね・・・。
ギアスを手に入れてゼロになった後もナナリーと一緒に生きる未来っていうのは1ミリも考えてなくて、1期では自分がいなくなった後にスザクにナナリーを守らせようとか考えてる。(最終回を迎えてみると、まさにルルーシュの願いどおりになったわけだが・・・)
だいたい、ルルーシュはいつこのゼロレクイエムを考え付いたんだろうと思うと、やはり「Cの世界」の辺なんだろうけど、それだって父親ならず母親までにも捨てられていたっていうことに気づいた後なんて、ルルーシュ可哀想すぎる。
ナナリーがアッシュフォード学園に隠れ住んでいるままでも良かったと言っているのに対して、ルルーシュは賛同できなさそうだったので、
C.C.に会うまでのルルーシュは生きながらにして死んでいる状態で、彼が本当に生きたといえるのは最後の1年ちょっとなのかも・・・・。
ルルーシュって事実だけを抜粋するとかなりの悪行の限りを尽くしていると思いますが(一体彼がどれだけの人間を殺したか!)、
それでもアニメに珍しく主人公なのに一番視聴者に愛されるキャラクターになったのは、彼が一度として自分の私利私欲のために動いたことがなかったからだろうと・・・・。というか、ルルーシュの欲っていうのは「ナナリーが幸せに暮らせる世界を作る」のひとつだけなのか・・・・。
振り返ればやっぱり、「ナナリーへの愛」っていう一言に尽きるのかなあ・・・・。
きっと真面目なんだよね、ルルーシュは。
「またここで花火をあげよう」くらいじゃないのかな、ルルーシュが自分の未来に対して願望を述べたのって。この言葉には少なくともそこに自分がいるっていう前提が含まれていると思うので・・・・。
なんていうささやかな願いだよ主人公・・・・・・・。
えっと、ネットで見たんですけど、C.C.が最後乗ってる馬車の御者がルルーシュじゃないか?っていう説があるらしく。
私が先週まで妄想していたエンディングも、パパからなんだかんだで(細かくは考えてない)コードを譲り受けているルルーシュは不死身になってC.C.とともに永遠に生き続けるっていうものだったんですけど、なんかそう言われて最後のシーンを見ると、C.C.は死んでしまったルルーシュに話しかけている(Cの世界でも、空=天国でも)ようにも取れるし、御者に話しかけてるようにも見える。
あのシーンの後、帽子を脱ぎ捨てた御者が「おい魔女!なんで俺が馬車なんか・・・・!さっさと交代しろ」
C.C.「私は労働にはむかないんだ。はむはむ」(どこからか取り出したピザ食べる)
「くっ・・・・この女・・・・。」っていうオチでもありそうな感じもしないでもない。
それはそれで不満が出そうだ!!
でも私個人としては、ルルは死んでCの世界に行ったんだっていう方が好きだな。
死ぬのは悲しいけど・・・・・。
ロロファンとしては、ロロたんが「兄さん!!」ってCの世界で兄さんと再会するんだっていう方が嬉しいんだな・・・・・・。
ギアスを使った人間は普通には死ねないとか言ってた気がするし。きっと普通の人とは行くところが別なんだよ・・・。
良かったね。ロロたん・・・そんなところも兄さんと同じで・・・・。
私はロロファンだからバカなんですよ!
しかし、何度見てもナナリーの慟哭のところで泣いてしまう。
あの慟哭があるから、ルルーシュ死ENDの方を支持したくなっちゃいます。
ブリタニアのシンボルの上を血の軌跡を残して崩れ落ちるルルーシュと、それを目にしてしまうナナリー。
回想の中の子供のころの小さな三人の笑顔・・・・。
悲しくて、美しすぎます。あまりに完璧なので、やっぱりルルは死んだのかなって・・・・・。
生きていてほしいと思う視聴者には「もしかしたら」っていう余地を残しているんだろうな。
たぶんこんなに鬱になるのは、ルルーシュが死んだっていう事実より、あれが言わば自殺だってことのせいなんだろうな。
ルルーシュの命を犠牲にして、その後にできた平和な世界で幸せに暮らしたってそんなの、ナナリーだってカレンだって辛くて仕方がないはず。
この最終回が気に入らないっていう人もいるのもわかる。
ルルーシュ勝手に満足して死んでんじゃねーよっていう。
でも自分は悲しいこととか嫌いじゃないんで、好きなラストです。
たぶんギアスの世界観の中ではこれがベストの最終回ではないかと・・・・・。
最初から最後まで一貫したテーマがあって、ちゃんと1期の一話とリンクする形で終結したのも上手いと思うし、何よりルルーシュという主人公が他のどのキャラクターより魅力的だ。しかもこれが原作付きではなく、アニメ完全オリジナルという点も素晴らしいと思う。
ものすごい鬱だけどね・・・・・・・・。
主人公自殺ENDなんてなかなかアニメーションではない気がするんだが・・・・。
幼少期に見た「フランダースの犬」並みに鬱。
まあなんか、ジェレミアのギアスキャンセラーってなんか意味あったんだろうかとか(対シュナイゼルの時のトリックとして使ってくるかと思ったら録画映像トリックかよ!みたいな・・・・)、やっぱりロロとナナリーが出会ったとしたらそこでまたひとつのドラマが生まれたような気がするんだがとか、ここまで視聴者の裏をかいておいて最後の終わり方が予想通りって逆に裏切られたよ!とか、シンクーの病弱設定って一体なんだったん?とか、不満?みたいなものはありますが最高に好きなアニメであることは間違いない。自分は2000年代に入ってからほとんどアニメを見てないというのもありますが、ギアスが00年代一番のアニメです。
自分みたいな20代後半の旧アニメファンすら巻き込んだことってすごいと思うんだよね!自分が言うのもなんだけど。
「昔はよかった・・・」と言いつつ今のアニメを全然見てなくて若干アニメに興味を失ってたわけですから。
年若いファンはトラウマになるんじゃないかと心配。小中学生とか。
そしてスザクの悲しみはいかばかりか・・・・。
でもスザクの願いは最初からずっと「戦いをなくすこと」だったと思うから、彼はいろいろ迷走したけど、その初志を貫徹したってことかな。
ルルーシュが最後に与えた「罰」はつまり「生きろ」ギアスと同じことで、願いであり、愛情であり、最大の優しさだと思う。そんな優しい子が何故生きて幸せになる世界じゃいけなかったんだろう、って思うと本当に今も涙が止まらないんですけど・・・・。
スザクはこの後一生、ルルーシュを手にかけた時の感触を忘れることはないと思う。スザクにとっても、ルルーシュが遺した言葉を守り続けることがルルーシュへの想いのすべてで、死にたがりのスザクの生きる支えになるんだろう。
ギアス、もう来週からないなんて想像できない。しばらくは私はギアスのことばかり考えていそうです。まだこれからいろいろ発売もされるだろうし。
本当に出会えて良かった。ギアスを見てない自分なんてぞっとするよ!それくらい大好きなんです。
うーん、なんかこう、何かはわからないんだけど、何かをもらったような気がするんだよな。
ルルーシュ、そのギアス、確かに受け取った。