「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見てきた

だいぶ前ですが見てきました〜。
ネタバレ注意です。


結論から言うと面白かったんですが、しかしテレビ版をリアルタイムで見ていた世代としては、そこかしこで「テレビと違う…」と思ってしまって、旧作と比べてどうこう言ってもつまらないということはわかっているんですけど、どーしても違う・・・!!と思っちゃって少し楽しめませんでした。
私はアスカが大好きなので、アスカの扱いに・・・・・。
そして同時にトウジが、出番少ないわけではないものの空気化・・・・。
パンフレットのインタビューを見ると、映画の上映時間におさめるための苦肉の策だということはわかるのですが、アスカが妙に物分りのいい女の子になってしまって、嗚呼・・・・・・・・・・・・って感じです。
知ってはいたけどあんまり気にしてなかったんですが、見てみると名前も違和感大です。
式波ってなんだよ!惣流だろ!って映画館で叫びたくなりました・・・。
後半に行くにつれ、「惣流」とは違う、別人のアスカと思うことにしました。
たぶんテレビ版に思い入れがそれほどない人はとても楽しめる内容だと思うんですが、テレビ版が好きな人が見ると好きな台詞がなかったり、エピソードが削られてたり、妙ななれあいの雰囲気に「エヴァってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。」と思いモヤっとすること請け合いです。
一緒に見に行った同い年の友人もそう言ってましたのでたぶんきっとそうなんだと思います。
水族館のシーンとか、レイが料理を作るエピソードとか、「ああ、なんかこれ誰かの書いた同人誌で見たことあるような・・・」というイヤなデジャヴも感じます。
たぶん、内容を知ってる上でもう一回見たらまた違う気持ちで楽しめるかな。
今度もう一度見に行こうと思っています。
しかしそのレイのエピソードがあったおかげで、碇ゲンドウが本当は息子のシンジをすごく好きだっていうことがなんとなくわかった。
その後の参号機暴走のところでも、ゲンドウが実はシンジの命を優先させているんじゃないかなって感じをすごくうけました。
テレビ版ではそんなことちっとも思わなかったわけですが。
碇指令は実はシンジが一番大事なんだなって。
もしかしたら実はレイよりも。
自分の妄想かもしれませんが。
僕は別に死んでもいいとか言ってたら親としたらムカっとくるんだろうなあって。
実は作戦を優先させているようでシンジを死なせないようにしている風にしかみえない。
で、そんな親心も知らないでぎゃーぎゃー駄々をこねてるシンジがむかつくっていう・・・・。
こいつの役割としては、自分も助かるし、アスカも助けるっていう方向性で努力するべきだし、それができるのはあの場面でシンジだけなんだけど。
どうせ死ぬ気ならそっちの方向に覚悟決めてほしいよ。てめーがやる気出さないだけじゃねえかと。
で、そのあと僕はもうエヴァには乗らない!!とかっていってまた駄々をこねて逃亡する。
おまえはアホか!!って感じです。
テレビで見たときはもともとシンジというキャラが嫌いだったのでなんとも思わなかったのですが、新劇場版では「序」でいったん好きになったのでそのがっかり感たるやハンパなかったです。
そこではあーーーー・・・・ってなって、若干ついていけなくなってしまったとともに、
中二病ってうらやましいな・・・・って感じです。
参号機事件のあとぎゃーぎゃーわめいているシンジを見ると、もうそういう心境には自分がいないことに気づきます。
自分は大人になったんだな・・・つまらないことです。
しかもレイとなにやら上手くいっているのも妬ましい。
裸で抱き合ってんなあ・・・・・・という印象で映画が終わってしまった。
そんなリアルに充実しているシンジなんてありえない!!
ねーですよ。レイはわたさないですよ。主人公だからって・・・・。おめーはもっと不幸になるといいです。(お、おそろしい)


そんなわけで映画を見終わった後は、終盤の超展開についていけずに、↓まさにこんな気分だった。
D


ぜんぜん関係ないですけど久々に腹筋が鍛えられました。


で、エヴァですけど、次回作が大変気になります。
カヲル君がかなり鍵になると思う、というか期待。
カヲル君はよかったです。
うろおぼえですが、シンジに、今度こそ君だけでも幸せにしてみせる。
とか言っていました。
どうぞがんばってください。
よくよく考えるとエヴァは腐釣りをしたわりと初期のころの作品です。
今度こそ、っていうのが気になります。
カヲル君はネ申視点なのかよ。
あとマリがどうからんでくるのか・・・・。
「おめでとう!」とか言って終わらないことを祈る。
もっと違う結末、もっと違う方向へ行ってほしいです。作り直すのは小奇麗にブラッシュアップするためだけであってほしくないからです。
で、マリなんですけど、われらが坂本真綾ちゃん!!
エヴァファンやアニメヲタ的にはこの新キャラがどういう評価なのかわからないですが、自分はすごい好きです。
声が真綾ちゃんということも大きいですが・・・。
自分は勝手にもっと女の子女の子したキャラかな?と思っていたんですが、声的には「黒執事」のシエルに近い。
真綾ちゃんが少年役ってどうなのかな?と思った時と同じで、マリは独り言の多い子でよく喋る。で喋り方が男の子っぽい。ちゃらんぽらんな感じもあるし、ノリが変で、真綾ちゃんのイメージとはだいぶ違うんですが、これもまたとても良かったです。
パンフレットのインタビューにも真綾ちゃんを起用するまでの流れとか、アフレコのテストの時の模様なども語られていて、マーヤファンにとっても読み応えがありました。
劇中で「365歩のマーチ」をてけとーに歌う場面があるんですが、それとかもよかったです。
真綾ちゃんがエヴァに出る、というこの変?な感じ、それがマリというキャラの、これまでのエヴァ世界との違和感っていうのかな。そことうまい具合に重なって面白いキャラでした。
なんとなく自分は宇多田ヒカルっぽいキャラだなーと思ったのですが、その共通点はパンフレットを読んで判明しました。『今時のかわいい女の子』なのに『昭和のオヤジ』っぽいのです。
あのアーミーっぽい、というか仮面ライダーみたいなプラグスーツがかわいかったので、もっと出てほしかったけど。
シンジが感情的にうじうじうじうじうじうじしているのに比べて、マリの『目的』の為に行動するという迷いのないところ、その対比が面白かった。
なんかしかしこうなってくると、真綾ちゃんの歌う「残酷な天使のテーゼ」が聞いてみたくなります・・・・。無理か・・・・。いや、そこをなんとか・・・・。


とかなんとか言って、パンフレットの後ろの方に載っていたヱヴァンゲリヲン新劇場版 キャリーバッグ 初号機バージョンをポチってしまいました〜♪
ちょーかわいいです、ありえないです!!
来月の旅にはこれを連れて行きます。わくわくです。
劇場版のサントラとかも買ってしまいそうな勢いですし・・・エヴァの購買意欲そそりっぷりはハンパありません。
その成分からすると当たり前なんですがエヴァはロボって感じはあんまりしないですが、初号機の紫にグリーンっていうカラーリングは神がかっています。


テレビ版見直してみたくなったなあ。数年前の発売当初にDVD BOX買ったはいいけどまだ封を開けてない。
そんなことしてたらBD版も出そうな勢い。早く見よう。次の劇場版までには見ます。ぜんぜん早くない。
そんなわけで、テレビ版が好きといいつつすでに記憶もうろおぼえな、マニアというほどでもないそこそこのファンの感想でした。
シンジ好きの人、ごめん。