「零のかなたへ」まとめ

先日、やっと落ち着いて・・・って落ち着いてはないけども、ある程度、口から叫び声を出さないくらいには落ち着いて(普通はそれが普通)見ることができました。
先に文句を言っておくと、やはり題材からするともう少し盛り上げ方とかがあったんじゃないかなーと少し思う。特に、一番最初の肝心なタイムスリップ場面と、特攻隊員たちの死の場面。あの当時の映像に丸窓で写真っていうのは違うと思うなあ・・・。別に田代が空を見上げているだけでいいと思う。
あとは時間が足りなかった感があります。
自分の好みの問題ですが、ドラマにするなら、もう思いきって「世にも奇妙な物語」方式に描いてくれた方が好きだったかな・・・。もちろんそれだと完璧エンターテイメントになるけど。(まあ現状でも結構エンターテイメントな感じだが)
最後の病室で、兄貴が金太を見て、心音が途切れ、つぶやく、「金太。」・・・で、ぷつって終わったら「世にも」だな(笑)(それが「世にも」の美学?だと思うし)
というような感じでドラマの演出に関しては(CGには触れないでおこう。笑)最高点ではないけども、しかしながら寺川さんが泣く場面ではほろっときたし、金太が自分の母親に対面する神社のシーンもうるっときたし、もちろん良いと思う。


ストーリーに関しては、かなり私好みな話です。
過去にタイムスリップしちゃってしかも終戦間近の日本だったとか、全くの別人に入れ替わってしまったと思ったらその妹が未来の自分の母親だったりとか。
そして一人は現代に戻ってこれるけど、一人は戻って来れないのとか・・・。
かなり好みの要素がこれぞてんこもりです。
金太の魂と福元さんの魂は一つの同じものだと思えば、最後に特攻を決意するのも自然な流れで、金太と福元さんの性格とか考え方が違うのはただ時代が違うだけだっていうことなのかなと思った。
金太は平成の世の中に育って、さらに子供の頃から兄貴が近くにいたからあんなアホの子なんだよ・・・甘やかされたから。(笑)
あとラストの解釈ですが、自分の考えでは、福元貴志の魂は妹の子として生まれ変わるんだけど、やっぱりその子は二十何歳かで交通事故に遭って死んでしまって、そこでまた過去に戻って、特攻隊員として短い人生を送り、また妹の子に生まれ変わって、でその子は・・・っていうループが金太の運命なんじゃないかなって。
その無限ループにたまたま兄貴が巻き込まれちゃった、みたいな。
でもきっとそのループから抜け出して、金太が生き残る未来もあるよね・・・。
っていうとらえ方が自分的には好きです。なので、自分の中ではそういうことにしました(笑)
っていうか、最近原作の文庫本を少し読み始めたのですけども、美咲ちゃんいなくねえ・・・・?っていう・・・。
み、美咲ちゃんはドラマのオリジナルなのか・・・・・?
え、じゃあ「まさか兄貴おれを捨てる気じゃないよね?」は?「おれお前のこと美咲ちゃんに渡したろう思ったんや」は?「知ってたよ」は?
「あなたのために死んでもいいですか?」は?
このドラマの最も良い場面がほとんどドラマのオリジナルってことなんだろうか。衝撃的だ。やっぱり脚本家がすごいのか。(笑)
森田剛のイメージで金太を書いたらこうなったのか? もしそうだったらものすごいことだ。(思わず太字)
ドラマの金太−(マイナス)原作の金太=森田氏のイメージだからね(笑)
たぶん先にキャストは決まってただろうし・・・。イメージというよりそれともジャニーズ事務所のアイドルという無言の圧力なのか・・・(笑)まあ袋金太だってぎりぎりだと思うよ。剛つんだったからそのまま行ったけど他の子だったら名字知らぬ間に変わってるよ、きっと(笑)
ええっと・・・・。話がそれた。
それはさておき、美咲ちゃんが金太のこと好きなのを兄貴が隠してたのとか、それを「知ってたよ」って言う金太だとか、すごいよ、これぞ萌えだよ!っていう部分ですよ(笑)
で、それに懲りずにその後また兄貴は、渡してくれって言われた写真も自分の懐に隠すでしょ。この人筋金入りですよね・・・何のとは言わないけど・・・。
「生意気言うな!」って殴るしね、金太はお前の何だよ!っていう・・・。かなりいわゆる鳥かご状態ですね。
これらがドラマオリジナルなのだとしたら、ドラマ、すげーな!!って感じです。
最も衝撃を受けた「俺たちの魂は永遠だよ」は原作にもあるみたいですけれども・・・(笑)
まあその辺はまた文庫を読み終わってから・・・。


で、金太を演じる剛つんがかわいいっていうのはこの間散々書いたような気もするし今回はやめておくとしても、一つ書くとしたら(やっぱり書くんかい)、剛つんの足ふぇちを公言している自分としては、何故今日まで見のがしていたのか不思議ですが、二日目の日の起床シーンが素晴らしかった(笑)
剛つんの生足の面積としては近年最大級だ。昔「オトセン」で川遊びをしてた時もどきどきしたなー、あはは。(ごまかす)
しかし金太という役はかわいいですよね。自分的にこの一番かわいいと思ったのは、食堂で美咲ちゃんのことを兄貴と話している時の「でもそれはうそとちがう」ですね。
全部あきらかに平仮名っていう喋り方だし(笑)
兄貴がいろいろ隠してたのに、それを「知ってたよ」って受け止めた上、「うそとちがう」って許してまでいる!!なんだ、金太、君は天使か。(笑)
別の日に殴られて気まずい雰囲気になった後もあっさり「この前ごめんね、生意気言って」ってさらっと(かわいく)謝るし。どっちかっていうと兄貴が悪い気がするのにね・・・。
すげーなーこの子。と思った。金太はもうそれにつきる。
しかし私が金太という役にこんなに過剰反応を起こしてしまうのは、私が森田氏に対して期待していることの全くの真逆だからなのか、それとも、実は内心こっそりそういう剛つんを求めているからなのか、ということがここ数日私の頭を悩ませているわけなんですが・・・・。求めている・・・ことはないと思うんだけどなあ・・・でもかわいいなあ・・・でも普段もあんなだったらちょっとやだかなあ・・・・うーん・・・(答え出ず)
森田くんの演技についてはどうだったかなあ・・・。かなりいつもより数段かわい子らしく喋っていましたね。
どちらかというと今年初めの「荒神」のジンからの流れを汲んでいる感じがしたな。テンション高くてちょっとアホキャラで、でも素直、みたいな。あとなんとなく舞台っぽいというか。どこら辺がというと難しいですけれど・・・。
あと、金太は大阪出身なのに標準語なのはおかしいよなあーと思っていたら、原作の金太はばりばり大阪弁らしい。
剛つんも途中二言三言関西弁のような喋り方をしていますが(「ちゃうよ」とか。)なんかものすごい、びっくりするくらい不自然でしたね(笑)
普通ちょっと器用な人なら、たとえ生粋の関西出身の人が聞けば変でも、ある程度はそれっぽい関西弁が喋れると思うんだけど・・・なんかその不自然さは、ある意味才能だと思った。(笑)
昭和の年号の話をしていた段で、わけもわかってないのに勝手に殴られるのを覚悟して飛び出してって西村雅彦さん演じる上官に「どうぞ!!」って言ったのも笑ったけど、そこで「なんだこいつ」って感じで無視されたのも可笑しいし、
さらにたたみかけるように、全く話を理解していないのに「おれも!毎週少年ジャンプ読んでます!」と言ったせいでその後は寺川さんに殴られたのも笑った。あそこで殴ったのはむしろ寺川さんの優しさでもあると思うよ。(笑)
「毎週少年ジャンプ読んでます!」は本当良かったなあー。
あと漫才?はどうかな。(笑)
雑誌で以前、漫才シーンについて、「もう二度とやりたくないって思えるほど辛い状況だった」と言ってましたけども、まあそこまで言うほどじゃないと思うよ?っていう・・・(それはなぐさめ?)
あ、でも、シリアスなシーンで言ってたのと同じトーンで「知ってたよ」でオチをつけてたのはなんかすごいなと思った。脚本もそうだし、剛つんも。別に計算はしてないとは思うけど。


総括すると、素晴らしかったのひと言です。
点数をつけるなら120点です。いや200点です。いや3000点かけてもいい!(はらたいら、何する人なの?本当は。 今日の心の俳句)
こんな剛くんを見られただけで幸せです。墓場まで持っていきたいと思うくらいです。
坊主も見れたしねー・・・頭蓋骨の形の美しさも見れたことだし・・・(笑)
やはり森田くんは骨格が素敵なんだなってあらためて確信した!(骨フェチ)
良かったです。まだしばらくは、このドラマにひたっていたいと思います。