「THE WINDS OF GOD 零のかなたへ」読了

THE WINDS OF GOD―零のかなたへ (角川文庫)

THE WINDS OF GOD―零のかなたへ (角川文庫)

いーつのーことーだかー思い出してごーらんー(歌唱)という感じですが、ドラマを見終わった後じわじわじわじわと読んで、やっと読み終わりました。
小説としては、まあ、どうでしょうか?
タイムスリップの要因が「執念」のひと言で結論づけられていたのがおそるべき体育会系魂だと思った。しゅ、しゅうねんか・・・・。そうだよね・・・。
ドラマと比較すると、やはりドラマと原作は同じ材料を使っていても全く別物という感じがした。軸が違う。ドラマは金太役にアイドルを使ったせいか(笑)、金太の役割が大きめ。兄貴も金太に依存しすぎだ!(そこがいいのだが・・・) あとピン子が強すぎ。(笑)
原作は現代人の兄貴と特攻隊員のぶつかり合いとか心の交流みたいなものに重点があるように思う。原作の金太はシャーロックホームズでいうとワトソンって感じだ。いなくてもいいんじゃない?的な(笑)。いや、でもいないと意外と話が進まなかったりする。
しかし山本さんの「・・・・・・田代君、君達に会えて本当に良かったよ・・・・・・また平和な平成の時代で会おう・・・・・・」という台詞がこの話の最も肝なような気がするんですが。ドラマにあったっけ?ここにこの話の救いがある。
いや、しかし・・・正直、そこそこ萌えました(笑)
剛つんがドラマに出演しなければきっと読まなかったことだろう。
ところで、この夏からずっと、昔高校生の時に買った「帰らざる夏」を探しているんだが、本気では探していないせいでなかなか見つからない。むむむ・・・読みたい。引っ越しから1年たったが何がどこにあるのかいまだに全くわからない。
戦時下の若者を扱った小説としては、自分はこの話が最も好きです。超名作だと思う。今から探そうかな?(夜になると家捜ししたくなるのだ)
帰らざる夏 (講談社文芸文庫)

帰らざる夏 (講談社文芸文庫)


・・・・探して見つけました!!一人感動。
段ボール八箱めくらいで見つかったので運がいいほうであろう。っていうか、整頓したいなあ・・・・・。