吉行あぐり「梅桃が実るとき」
- 作者: 吉行あぐり
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/07
- メディア: 文庫
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読んでみて、「あぐり」はフィクションとノンフィクションが上手く融合した最も良い例という気がした。
ドラマの“望月”エイスケさんの飄々とした魅力は実は野村萬斎氏の力によるところが大きく、あぐりの言葉で素敵だなあと思った台詞はほとんどが脚本家の清水有生さんのオリジナルみたいです。
だけどいかにもドラマらしいなと思ったエピソードが実際にあったことだったりしてすごい。今ちょうど放送されている、淳之介くんが戦後まもない混乱期にスピードくじで2000円当てたのは本当らしい。
何より、旦那さんが作家(吉行エイスケ)、三人の子供のうち二人が芥川賞作家(吉行淳之介、吉行理恵)、一人が女優(吉行和子)っていうのが一番ドラマっぽいけど。(笑)