「レ・ミゼラブル」レポ(?)

もう10日以上前のことですが、東京に行く用事があった時に、念願の「レ・ミゼラブル」観劇して来ました。
もちろん真綾ちゃんの出演している回です。ジャニーズがらみ以外の舞台を見に行くことは全くない自分ですので、完全なるアウェイの空気に飲まれつつ。(あっ、カメラチェック無いのねーとか。笑)
でも意外と女性の方が多かったですね。ミュージカルファンって基本的に女性の方が多いのかな。というか、なんとなくお話を漏れ聞くと出演者のどなたかのファンの方のようです。
うん、結局さーどこも変わらないよね。(雑な発言。笑)
いやしかし年配のハイソな感じのご夫婦とかいらっしゃってやっぱりアウェイだった。
ところで「レ・ミゼラブル」といえば自分にとってはアニメ「ああ無情」が全て(というか、全ての知識がアニメ発の人。)なのですが、あのアニメのおかげで結構とっつきやすかった。子供向けのはずなのにやたら画面が暗くて話も暗い、重いお話だったような気がする。(アニメ「ああ無情」。でも好きだった。もう一回見たいな)
真綾ちゃん演ずるエポニーヌが登場するのは中盤です。が、何の前知識もなく、真綾ちゃん以外の出演者の顔ぶれすら知らず、行った自分でもいっきにお話にのめりこんでしまった。とにかく歌が良いです。メロディがわかりやすい。一回聞いたら覚えちゃう感じで、見終わった後に歌えます(笑)
マルシアさん素敵やった。お母さん素敵やった・・・。あと、ジャン・バルジャンの役の人マジ歌うま!!と思ったら、終わった後に知ったのだが別所哲也だった。別所さんと言えば「ハムの人」であり、私の中ではそれ以上でもそれ以下でもなく。そんな自分だったことを恥じました・・・。ごめん、別所さん・・・。
それで真綾ちゃんですが、エポニーヌという子がおそろしく私の好みだったのでもう大変!(私が。笑)であった。
スラム街で暮らすエポニーヌは学生のマリウスが好きで、でもマリウスはなんとも思ってない。それを知っているエポニーヌはマリウスの持っている学問の本を「全部読めるわ」とか言っちゃうのです。それで「いや君には読めないよ」とか言われたり・・・。なんかそういう意味のない強がりを言っちゃう女の子ってかわいいなあって。
しかもマリウスが、昔エポニーヌの家で下働きとしてこき使われていたけど今はお嬢様になったコゼットに一目ぼれしちゃって、マリウスはエポニーヌに「あの子の家を調べてくれ!」とか言っちゃうのです。
だんだんマリウスがむかついてくるわけで・・・(笑)なんだこいつ、無神経にもほどがあるだろ!っていう(笑)。
でもエポニーヌはとにかく尽くすの・・・。手紙を渡してくれと言われれば渡しますよ!
そこでエポニーヌのソロがあって。それが大変素晴らしく、もう号泣。(笑)CDも買ってしまいましたしね・・・。でもCD(2003年版)より、やはり生で聞いた真綾ちゃんの歌声が素晴らしいと思った。やっぱり私は真綾ちゃんの歌を聞くと泣いてしまいます・・・。
錚々たる出演者陣の中で、真綾ちゃんの出演シーンはそんなに無いんだろうなーと思っていたら、1曲エポニーヌが一人で歌うシーンがあってびっくりです。最後は別所さん、マルシアさん、真綾ちゃんの三人で歌う場面もあり、かなりな役どころであった。
そのエポニーヌのテーマともいうべき歌が悲しすぎるよ・・・(涙)
メロディラインはとても優しく美しいのですが、歌詞が「話し相手は自分だよ」とか、「あの人あたしをいらない」とか・・・ついには「幸せな世界に縁などない」って歌いあげますしね・・・。そ、そんな・・・。
あんまりだ!という感じで、しかもエポニーヌは死んでしまうわけで、まじかよ!と。
そしてその死を持ってしてもマリウス振り向かず。マリウスめ・・・。とふつふつと怒りが巻き起こってきた。(笑)
しかしながら、「レ・ミゼラブル」の世界は素晴らしく、だんだん登場人物すべてが愛しくなってきて、仲間達の全てが死に、一人になったマリウスを見ていたら「あ、なんかマリウスかわいいかも?」とか思い始める始末。(笑)マリウス役は泉見洋平さんという方だった模様ですが、小柄でおぼっちゃんぽく、ちょっと罪作りだけどそれは無意識!という雰囲気が出ていてちょっと素敵でした。
一人で仲間達を思い出すシーンは萌えたね(あ、そっちか!笑)
学生達が政府に対して叛乱を企てるんだけども上手くいかずに、マリウスだけが助かって皆死んでしまうのです。
そのバリケードのシーンの最後がものすごい素晴らしかった。やっぱり自分はこういう悲壮な死に美を感じるのかな。
バリケードに学生たちの死体が折り重なって動くものが何一つなくなる瞬間は絵画のようで本当に素晴らしかった。あと、その後の地下道のシーンも好きです。月の光が水面を照らしている感じの照明とか。いくつかの強烈なインスピレーションを受けました。
というわけで長々と書いてきたが素晴らしかった。もう一回見たい。
パンフレットはもちろん、CDも思わず購入してしまいました。オーケストラも素敵だった。カーテンコールでも流れていたメインテーマが特に良いです。
やっぱり自分はミュージカルがもともとわりと好きなんでしょうね。他人事みたいですけど(笑)。どちらかというと、今回みたいに全編歌の方が良いです。
さて、真綾さんはカーテンコールの時にぶんぶん手を振り、たったったと走り、大変勇ましく、かっこよかったです(笑)。いやもう、本当かわいいです。
そ、そうか女優だ・・・!と今回実感いたしました。真綾ちゃんが高校生の時からずっと見させてもらっているし、真綾さんのフレンドリーな性格(たぶん、きっと)上、なんだかとても身近な存在のような気がしているのですが、しかし女優ですよ。すばらしいですね。