森博嗣「レタス・フライ」

レタス・フライ (講談社ノベルス)

レタス・フライ (講談社ノベルス)

短編集。なかなかおもしろかったです。
しかし、頭と最後の二編は興奮したなあ・・・。
小説って、当たり前といえば当たり前ですけど、過去と現在と未来が同時に存在できるっていうか。
時間も空間も行ったり来たりできる。自分はある一点の時間にいて、そんな体験ができるっていうのが、自分が小説好きな理由かも。
とてもなつかしい人たちに会えてうれしかった。
まあ、『なつかしい』っていうのも不思議だなあ・・・。いつでも本を開けば会えるのに、もう彼らは遠くへ行ってしまったと私は感じているんだなあ。
だから最終回とかって寂しいんですかね。
でも、こう、萌絵ちゃんとか創平くんにはあんまりなつかしいって思わないな、不思議なことに。(笑)