「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」最終回

泣いた・・・。もう超号泣した。やっぱりマッキー最高。長瀬くん天才。
はにゃ?」とかすごい好きだった。だんだんエスカレートして白目剥いたりしていた。
舎弟に対してキレるときの「ファー!!」という叫び(?)が、今回音階がついてなんとゴッドファーザーのテーマを歌いだしたときを思い出すと今でも思い出し笑いしてしまいます。長瀬くんは本当そういうところ天才的なセンスの持ち主と思う。超二枚目なのにそのつきぬけっぷりはいったいなんなんだろう。天才。
このドラマが成功した理由はいろいろあると思いますが、ひとつは、たぶん現在高校生くらいの子たちは今自分の身に起こっていることとして身近に受け止められるだろうし、マッキーが実は28歳なので、上の世代の人たちはマッキーと共感して、また高校生活を追体験できるというか、こんな青春だったら良かったかなってなつかしいような切ないような気持ちになるところだと思います。
だからとても全体に、映像も台詞も美しいし、現実の泥くささやドロドロしたところが全くなく、半分宙に浮いたような夢見るような気持ちよさに満ちていて、やっぱりこう、世の中の人は疲れてるんでしょう。(笑)
今見たいのは、きっとこうだったらいいなあとかこんな人がいたらいいなあとか夢を見るようなドラマなんだろうなあーと思います。
最後も本当にお洒落な終わり方で、特に、梅村さんとの会話が最高だった。稀に見る名場面ですよ。以下、とても大好きなので抜粋。

「榊くん。・・・あの・・・。いつか私がもっと大人になったら、またデートできるかな」
「・・・梅村さんが大人になったら、いい女になりすぎて僕とつりあいそうにありません。」
「・・・」
「でも・・・、・・・でも、いつか、きっと。」
「うん。」
「それからそろそろ桜小路の気持ちもわかってやってくださいよ」
「えっ」
「なっ、桜なんとか!」

最高ですよね。最高ですよ!!
これまでマッキーはヤクザの中のヤクザとして生きてきて、本当に「学ぶ」という経験もなく、青春もなく、いろんな感情にもまだ巡り合っていなくて、高校に入学して世界が変わるような経験をして、少年のように17歳の梅村さんに初恋をし、でも自分はヤクザで年も離れてて嘘をついているから梅村さんから泣く泣く離れたんだけど、最終回のここで初めてマッキーが年相応の28歳の大人の顔を見せるんですよね。
ときめく!!!むちゃくちゃ胸がきゅんとした。
ローマの休日」のラストシーン並の名シーンだと思う。住む世界が違うから、もう二度と会わないとマッキーから宣言したあとだし、やっぱりもう本当に二度と会わないのかもしれないなとも思うし、もしかしたら二人にはまた出会う未来があるのかもしれないし。
たぶん、梅村さんの年代の子だったらもしかしたらそんな未来も信じられるかもしれないけど、きっと真喜男くんは「いつか、きっと」は無いと思っているんじゃないかなって。大人になればもっといろんな人と出会うだろうし。でも今はそう言って微笑んであげるのが優しさのような。でも、この約束が本当になったらそれはそれでとても素敵だし。
で、ずっと「桜なんとか」と適当に呼んでた桜なんとかくんのことを最後で、この場面で「桜小路」と呼ぶのもにくいです。だからやっぱり梅村さんは桜小路くんとくっつくのかなあと思ったり。そんな不確定な感じがとても素敵で。
本当良いシーンで、大好きです。良いドラマだ。ドラマ史上を振り返ってみても自分はこのドラマがものすごく好きです。
あと、いつも毎週肝心な場面で良いことを言うもたいまさこがぜんぜん良いことを言わない!!おかしい!!と思っていたら、最後の最後で自転車で颯爽と登場したのがすごく良かった。
「ねえ、黒井さん。なぜ人は学ぶんでしょうかね。」「それはなあ、カズ」(水島先生自転車で登場)「それはね・・・・。」「・・・」「それはね・・・・。」「・・・・」「それはね・・・・!」(バックに「宙船」のサビ流れる)
突然登場して話聞いてたんかい。とか、神出鬼没な感じといい、「宙船」のはさみ具合といい最高です。そして「それはね」なん、なん、だ!!っていう。おいしい役ですね・・・。
本当に楽しませてもらった。とても素敵なドラマでした。