今市子「盗賊の水さし」

盗賊の水さし (eyesコミックス)

盗賊の水さし (eyesコミックス)

面白かったっすねー。ちょっと読んだら2、3P戻って確認しないと話がわからないという漫画なのですが、今さんの漫画のどこがわかりにくいかというと別にそんなにわかりにくい要素はないと思うんだけどわかりにくいんですよね。説明的な文章とかがないせいか。
でも面白い。
結構重い要素がさらっと描かれる。軽妙洒脱というか、今さんにしかない雰囲気。
「苦い水」のランの後半のモノローグはなんとなく今さんっぽくないなあと思いましたけども。「ああ・・・なんて弱いの」っていうあたり。
っぽくないですけど素敵ですね。愛ですね。
しかし四つも水不足の話を読むと喉が渇いてくる。
たぶんわかりにくいのは絵だと思うんだよね。キャラクタの顔がコマによって結構違うから、これ誰だろう・・・・って考えるところから始まる。だから絵で漫画を読んでいる人は難しく感じるのかも。これは特にファンタジーでみんな似たような髪形をしたりしているので・・・・。
でもそれが今市子節なのでそのままでいいのですが。