「Voyager」の収録曲にいちいち感想言ってみる 完結編

何かがこう、足りないと思えばリュウ様がいない・・・・そうか・・・・探偵学園Q終わったんだもんな・・・・・・。
毎日暑いせいかいまだ秋が受け入れられない。ましてやさらにその先にある冬などは。
それはそうとわれらがV6の10枚目のオリジナルアルバム「Voyager」がオリコンランキング1000作目の1位を取ったとな!
なんと・・・・また・・・・地味に記録を重ねていくぜ!(別に地味じゃないのになんか地味な気がする不思議)
なんにせよおめでたい!
というわけで、前回の続き。あまりこー大した感想でもないなと思うんですけど、おさまりが悪いので最後まで。


★Disk2(初回限定盤B)
相当楽しみにしていたソロ曲集。
何故なら、アイドルにとってソロ曲とはいわばアニメでいうところのキャラソンだからです。
そのキャラクターをイメージしたソングであります。何故かアニオタは自分の好きなキャラクターのキャラソンを買い求める、おそらくそれが楽曲自体のクオリティ云々よりもとにかく萌えだからであると思います。
が、しかし今回のV6のソロ曲集に関して言えば、そういう意味での期待とは若干違っていました。これキャラソンじゃねえなと。(当たり前だ)
それぞれの楽曲の出来がいいのと意外としっとりめな曲が集まったのと。結構意外な感じのとかもあって。(意外を通り越しているのもあったが)
1曲くらい遊びの入ったのがあっても良かったんじゃないかなともちらりと思ったりもするのですが。全体に大人めですね。っていうかいいかげん大人だった。


01:I・N・O=NUT KID
井ノ原くん作詞作曲のソロ曲。
舞台「イノなき」で最後に聞いたときもいい曲だなあと思ったけどこうして歌詞を読みながら聞くとさらにしみじみする。
井ノ原くんの非常にパーソナルな感じの詩ですね。
V6ってみんなそれぞれすごく才能に溢れているのに、根がひっこみじあんなのか、それが世間にあまり知られていないという、損なところがとてもかわいらしいグループと勝手に思っています。


02:夕暮れオレンジ
みやけさんソロ曲。これちょっと意外だった。たぶんこういう曲が好きだったんだろうなあ。
こういう歌い方もするんだなあという新たな発見。しっとり暗めロックって感じです。
で、この曲がsleepydogというインディーズのバンドの曲らしいのだが、雑誌のインタビューでみやけさんが「友達の〜」とか言っていたのを目にして驚いた。
い、いろんなところに友達がいらっしゃるのね・・・・・・・・・・。さらに深まるみやけさんの交友関係の謎。どうやってお友達になるんですか?><*1


03:Time's on my side
常識的に考えて、歌が上手すぎる。
アイドルなのかなんなのかよくわからなくなってくる。
坂本くんのソロ曲。これでもかというバラードでね。いいですね。コンサートが楽しみです。


04:My life
長野くんソロ曲。
これ最高ですよねー。超好きです。最もキャラソン的な曲。なんとなく私の脳裏には緑川光が去来する。が、双方のファンの皆さん、気にしないでくれ。
そして、ポジティブなようでいて、ネガティブな歌詞がいかにも良いです。
十年後笑っていられるように〜という感じの歌詞がありますが、気合入れて歌っているわりにそんなささやかでいいんですか! と思った。


05:candy
剛つんソロ曲。いまだにこの楽曲がこの世に存在していることが夢なのか現実なのか把握できない。
いかにもCharaっぽい曲ですね。
高校生の時に「やさしい気持ち」を聞いて過ごした身としては、Charaはあるいみ青春なんですよ! すごい組み合わせ。
しかも剛つんからCharaさんにアプローチしたようだ。剛つんによると、Charaさんが剛つんをイメージして書いた曲らしい。
どんなイメージ!! 
Chara立会いの元レコーディングに12時間かかった(「ぴあ」インタビューによると)というのもすごい。
なんかこんな果てしない曲もないです。自分的に。果てしない。とほうもない。


しかし常々自分は、剛健の特徴的な声を音楽的に生かす術はないかと日ごろから考えているのですよ!(考えても仕方ないことを考えるのが趣味です。)
声質に特徴があるっていうのはそれだけですごい才能だと思うんだよなあ。声ってそういう声になろうとしてなれるもんじゃないし。Perfumeかしゆかの声とかもそう。すごい好きなタイプの声なのです。


06:NO“FIN”
最後は准ちゃんソロ。宮沢和史氏作詞作曲。
元気が出るテレビ」のオーディションでTHE BOOMの曲を歌って合格したことから。
そう、で、その審査員席に剛健がいたんですよね? たしか。昔何かで読んだような気がするのですが。
そういうめぐりあわせっていうのも、振り返ってみれば不思議な運命なのかなあ。
歌詞がじわじわと良いです。要は自己嫌悪みたいなのが根底にあって。前向きにまとめてますが微妙に暗い曲です、が、そこがいい。
これも二時間くらい二人で話して作詞してもらったそう。


まあそんなわけで、ソロ曲集も含め、今回のアルバムはすごく全体に丁寧なつくりになっていて、聞けば聞くほど良いです。
今は「シュガー・ナイトメア」が一番好きかな? 気がつくと昼間歌ってる。
そして、アイドルといえどもセルフプロデュース的なことを大なり小なりやりやすい傾向にある中で、これまで全くといっていいほど音楽的なことにはノータッチ(というイメージ、であって実際はどうか知らない)で、与えられるままに歌ってきたような印象のあるV6が、今回はメンバー発案な楽曲がいくつかあって、そこがこれまでと大きな違いなように思います。
で、それが叶うっていう。やっとレコード会社だか事務所だかはV6に対してやる気を出してくれたのか。
このアルバムがオリコン1000作目1位を取れたことはそういう意味で大きな意義があると思います。
ただ、V6のアルバムをどれだけ良く作っても、買う人はファンだけだからそれが惜しい。アイドルだからしょうがないのか。
逆に言えば良く作ろうが悪く作ろうが聞く総数及び売り上げ的には同じになってしまう。
それじゃもったいないから、いろんな人に聞いてほしいんだけどなあ。うーん。
ま、そんなことを考えました。だらだらと。


で、最後は。


★13:グッデイ!!(歌いわけ変えましたVersion) (通常盤ボーナストラック)
その名のとおりパートの歌いわけを変えた斬新な作品。
シングル版よりソロパートが増えている点でいろんな意味で聞きごたえがある。
それ、メロディちがくね?的なBメロの剛つんのソロが自分的には聞きどころ。オリジナルな歌い方ってことですよ!
ちなみに歌いわけ変えましたVersionの「しぇけら!」はすごい。森田くんではないですが・・・・誰?ってくらいテンションが高い。
誰でしょうか・・・・・・・・・・・果たして・・・・・・・・。
そして、本編のグッデイ!が終わった後、本当のボーナストラックが収録されているわけですが・・・・。
この曲が一番好きかもしんない!!
たぶん1枚目のベスト盤のときみたいに井ノ原くんが作詞作曲なのかな?
それを6人でわいわいがやがやギターにのせて歌っているのがとにかくかわいい!!
坂本くんが歌詞を先行して言ってたら「うるさい!」って井ノ原くんに言われて即「ごめん!」って謝ってるのとか、見事な「ごめん!」です。
歌詞がすごい良いですよね。まさにV6の6人のことを歌った歌詞という感じで。
あえて引用しますと、
「自分で全部できると思ってた でも 仲間がいなけりゃさびしくなっちゃうよ!!」
っていうところ。泣けます。「でも!」は急に叫ぶので、「うるせーよばか!」という剛つんの笑いが入っております。
なんていうか、V6は、年も離れてるしタイプも全然違うし仲はいいんだろうけど友達っぽくないし、例えば元々この人たちがグループっていうくくりがなければこの6人でいる必要性がなかったからこそ、この12年6人でやってきたっていうことが奇跡みたいに素敵なことだし、その間に築き上げてきたものがかけがえないっていうこととか、V6っていうもの自体が絆だから絶対なくなっちゃいけないんだなってそんなことを思います。
絆だから。(また綾波!!)
まあたぶんどのグループも多かれ少なかれそういうものなんだろうけど、私はV6に特にそんなセンチメンタルをおぼえます。
本当、この曲(なんてタイトルなんだろうか!)聞いて良いグループだなあと思った。
そもそもこの私に三枚もアルバムを買わせるのだから相当なグループだ。

*1:最近好きな顔文字。ニコニコ動画で、『猫駆除』の、猫の台詞「やめてにゃー><」とかに使われてる時が特に好きです。すごい限定だけど。