森博嗣「キラレ×キラレ」

キラレ×キラレ (講談社ノベルス)

キラレ×キラレ (講談社ノベルス)

結構ちょこちょこ本も漫画も読んでいるのですけど、記録するのが億劫で最近日記に書いてませんでした。読んでも、ここに書けない本とかもあるわけですが・・・(笑)
でも実際すごい読む速度が遅いのは事実。やっと9月発売の本の順番になったくらいだし。
キラレ×キラレ」、なかなか面白かったです。
犯人がわかってもなんとなく釈然としない部分はあるのですが、結局探偵なんてそんなものなんだよ、みたいなことなんでしょうか。
物語の途中で探偵の鷹知さんの、たとえ結果が出なくても努力したことによって依頼人を納得させることが仕事、っていうような台詞がありますけど、妙に共感。自分がこの三年ほどやっている仕事も要はそういうことで。三年やってみて、それがやっとわかったっていうか。日々学ぶことは多いです。
あと、満員電車の描写がなかなか良いと思いました。
私も満員電車、超!!嫌いだから。東京に住めなくなったのも一つはこれが原因です。
長野県みたいに田舎で育った自分にとっては、まったく見ず知らずの人と体が触れあったりしている状態が気持ち悪くてしょうがない!
ぜったいムリ。
そういう気持ち悪さみたいなのがこの小説の中にはあって・・・。なんでみんな平気なのかなあと思うんですよね。満員電車。たぶん人間と思ってないと思うんですよ。自分とは全然関係ない物だから、気にしないみたいな。どこのページか忘れちゃったけど、この話にもそういうテーマが出てたと思います。
みんな我慢しているんだろうけど、どうして我慢できるのか不思議だなあ。人によって我慢できることとできないことっていうのは違うとは思うけど。