IZO東京公演が終わって

昨日はほんとにすごい雪だった。
しかも、長野とか雪国と違って、雪はどかどか降っているのに気温が高いのとアスファルトがあったかいせいか、積もらず地面で溶けてびっちゃびっちゃになって歩くのが大変でした。そういえば東京の雪はこんな感じだった。
で、東京千秋楽はカーテンコール後の恒例の煎餅配りにプラスして豆まきをしたそうで!ちょうど節分ということで!
いいなー豆まきいいなあー。いいなあー。そんな重要な年中行事を剛つんと行うとは・・・・!
自分はというと、昨日は「プロデューサーズ」デーだったので、IZOは見てないです。
ほんとうは、もし天気が良かったら例の花の実物が見たくて、大学の時にたびたび行ってたテラ大好きな小石川植物園に行こうと思いまして、早起きしたんですけど、窓の外を見たら誰がなんといおうと近年まれに見る悪天候だったので、これはムリ☆と思って寝直したのであります。(以上、昨日の日記の補足)
どーなんでしょうか。その辺にちょくちょくある木なんでしょうか。とりあえず植物園とか庭園とかしか思いつかなかったですけど。わかりません。
そんなわけで、IZOとは180度頭を切り替えて「プロデューサーズ」を見て来たのですが、それはもうとっても楽しくて面白くてかわいくて、最高だったのですが、その感想は、今お風呂に入ってたらまたIZOのことを考え出してしまったのでまた明日以降書きたいと思います。
そんなわけで、以下はIZOネタばれ感想です。




えっと、特筆すべきは、田辺さん演じ方変えたかなって感じを受けました。
特に顕著だと思ったのが、序盤の江戸の龍馬初登場シーンで、色町に初めてやってきた以蔵さんを見て
先輩格の戸田さんに「おまんが連れて来たがか」って言うような武市先生の台詞がありますけども、それが前に比べるとすっごく優しい言い方になってた。
優しくたしなめるような、呆れつつもしょうがないなあという雰囲気になってました。
初期はもっと咎めるみたいな真面目一辺倒って感じの言い方だったように思うんですが。
その場面は全体に武市先生がのんびりゆっくり喋ってる印象を受けました。
うーん、さすがに武市先生が冷たすぎるという意見が出たのかな!?とか思った。
以蔵さんが武市先生がいることに気づかずに「わしは藩邸でも武市先生の隣の部屋に入れられてよう」云々というところも「あのヌラーっとした顔が隣にあるのを見ると(?)」みたいな台詞に変わってて(これはたしか28日にもう変わってた。)、以前はその後の武市先生の「それは悪かったねや」という台詞ももっとクールな感じだったのが、「ヌラーっ」という効果音(自前)と共に出てくるちょっとコミカルな武市先生になってたり。
あと終盤、尊皇攘夷が終わる云々のところで「終わらせてたまるか!」と叫ぶのももっと怨念こもった感じになってて、全体に感情の振り幅が大きくなったように思いました。
自分の中で『武市先生はクールキャラ』という人物設定がある程度固まってたのでちょっと違和感があったのだけど、こっちの方が武市先生がどういう人だったのかっていうのが伝わりやすいかなあ。
前のクールな武市先生も好きだったけどなあ。こっちもいいかなあ。
まだ武市先生のキャラは固定されてない感じがするから、いろいろ試しているのか、こっちでいくのか。大阪までちょっと時間があくからまた変わりそうな気もする。
うーん。
あ、あと以前日記で武市先生にさんざんなんくせつけた自分ですが、またひとつなんくせつけるとこ見つけちゃった☆(楽しそうだな。)
えっと、容堂様から後半、奥さんに反物をもらう場面ですけど、「そちを御留守居組に登用しようと思う」(御留守居役と言ってたか、御留守居番と言ってたか、御留守居組と言ってたか、不明)と言われて武市先生大喜びというところで、「私を上士に昇格くださるということですか!」とか言って感極まっちゃってるけどさあ、それ違うんじゃね?とか、この間見ていて思ったんですよ。
そりゃー郷士から上士に昇格ってありえない破格の扱いっていうのはわかりますけどさあ、
冒頭に君はさ、理不尽なこと言ってのさばってやりたい放題の上士に対して敵対心を持っていたわけだし*1、「上士のやつかたっぱしから斬りたいねや〜」って言う以蔵さんにも「時機を待て」みたいなこと言ってるのにさ、自分が上士になれるって喜んでてどーすんのよと。
ちょ、おまっ!って感じですよ。
そんなの聞いたら以蔵さん傷つくよ。
だからたぶん武市先生っていう人は結局世の中を変えるっていう気持ちはあったんだろうけど、現在の階級社会の中での自分のポジションっていうものが身に染みすぎてて本当の意味では崩せなかった人なんだろうなあ。
以蔵さんはずっと虐げられてきたことに対してのフラストレーションみたいのがあって、上の人を恨んでるところがあるけど、そういう意味では武市先生と以蔵さんは全然別のところを見てたんだなあって切なくなるシーンです。容堂様から反物をもらうシーン。
ほんと・・・・・なんで以蔵さんは武市先生なんかがいいんだろうなあ。
たぶん武市先生も土佐勤王党をひきいているくらいだから求心力のある人だったんだろうが・・・・。
うーん・・・・・・。
さっきふと思いついたのですが、以蔵さんって、もしかして人に優しくされたの初めてなんじゃないかなとか・・・・・・。
そんなベタなって感じですけどー、もうそう考えるしか納得できる答えがないっていうか。
いや、与市さんとか安五郎さんとかみっちゃんとかを見るとそれなりに楽しく土佐で生活してたのかなって感じはするけど、
でも地震の後に海に打ち寄せられた物の中で金目の物がないか探してる(?)くらいだし、みんな生活水準は同じくらいだとすると、
武市先生みたいな“ちゃんとした武士”の人に目をかけてもらって、
御飯食べさせてもらうとか、綺麗な着物を買ってもらうとかそういうレベルのことでもすごい嬉しかったのかなあって・・・・。
吉虎でボロボロのきちゃない龍馬さんに触られて武市先生が買ってくれた着物が汚れちゃったんじゃないかってすっごい気にしている以蔵さんがなんか今思い出されますけども・・・・・。
や、やべー以蔵さんかわいそう。
泣けてきた・・・・・。
それに以蔵さんてやっぱりあそこで武市先生に「わしの道場で人になれ!」(よく考えるとすごい台詞だ。)と言われた時に、底辺の生活をしている自分でももしかしたらいけるんじゃないか、やれるんじゃないかっていう道が初めて見えたんだろうし。
たぶんあそこで武市先生に声かけられてなかったら、以蔵さん絶対近いうち上士の人にたてついて無礼打ちで殺されてると思うんですよね。
だから、うーん、つまりだから武市先生なのか。と自分の中ではおさまりがつきました。一応!!まだまだ武市先生になんくせはつけますけど!
ぜんぜん話変わりますけど、女郎屋で、龍馬さんが「アゴがこれからもずっと以蔵さんを使うと思うか?」みたいなこと言って、以蔵さんに「うーん、ないじゃろ。ないな。うん。ないない」って言う時、龍馬さん意地悪だ!
それは本当のことかもしれないけど超意地悪。あそこの龍馬さんはきらいだな! 以蔵さんかわいそう。(あくまで以蔵さんの味方なのだ!!)
そんなわけで私なりに上記のように勝手にいろいろと考えている日々です。
さて自分はそろそろ司馬遼太郎でも読もうかと思っているのですが。かつて高校生の時に読んだ「燃えよ剣」がいまいち乗りきれなかったのがどうもネックであまり読む気がしません。うーんどうしようかな。今読んだら違う感想を持つかな。
自分は、あと大阪に最後の方行きます。
まだ行くんかい。という声が自分の中からしないでもないですが、いや、もうここまできたら。
あとは野となれ山となれ。
やってやろうじゃありませんか。
もうしらねえよIZOが終わった後のことなんてよ!どうにでもなれってんだ。
ということで終わりどころがよくわからないですが、今日ももう2時半過ぎてますんで、寝ます。おやすみなさい〜。

*1:いや、もしかしたら元々持ってなかったのかな?